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古いよ、やっぱり [余事余談]

民主党が勝った。
自民党が負けた。

国民は旧来の社会の限界を感じて新しい社会を作って欲しいと民主党に投票した。

そんな熱が覚めやらぬ今夜、NHKで各党首が集って討論している番組をやっていた。

ふむふむと観ているうちに、「ああ、これだからダメなんだよね」と思わざるをえない発言を耳にした。

こんな主旨だった。
「(民主党が主張する政策のように)国民一人一人の懐(お財布)を暖めて、なんてことでは経済成長は期待できない。技術開発に国としてお金を投じて、それが様々な産業に広がり、裾野が広がるようにしてはじめて国民生活が潤うのだ。」

自民党の細田代議士(幹事長)の弁。

古いよ、やっぱり。

そんなトップダウン型の成長戦略に基づく補助金施策しか打ち出せないから構造不況を脱せないんだ。

どこにそんなフロンティアがあるの?

テレビも冷蔵庫もクーラーも、ゲーム機もPCもケータイ電話もほとんどの家庭に浸透しつくしているような成熟社会ですよね、今って。

物が不足している、わかりやすく便利になるような世の中じゃないですよね、今って。

インターネットのような徹底的で革命的な技術、既存の大企業をつぶして新産業を興すような政策を推進すると言うならわかるが、特定の技術、例えば太陽電池とか有機ELとか、そんな経済界が目先期待しているような技術が単体で社会全体を元気にできると本気で自民党の幹部は思っているんだ。

さもありなん。

別に個々の大手企業の新技術への挑戦に価値が無いと言っているわけではない。もちろん価値は大いにある。大いに頑張っていただきたいし、自分も事業家としてそうありたい。裾野への経済的広がりだってある。短期的な活性化政策としては意味もある。

でも、

それが社会全体を元気にしますか?元気にしましたか?っていうことですよ。

構造的になんともしがたい成熟社会の中で、働く人一人一人が元気になって創造的パワーを持って既得権を打ち破るような行動を起こしていかない限り成長は得られない。
それを国民は期待してるんですよ!
だから4年前は小泉劇場に期待したんでしょ!


よかったです。
本当に。
民主党が勝って。

痛みもあるでしょう。
小泉劇場のような表面的な痛みではなくって、根っこからの痛みになるでしょう。

でも、子どもたちに誇れる社会をつくるには、大人は痛みを避けてはいけない。

そんな国民の決意がこの選挙に出たのかもしれませんね。

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